ジビエ料理のレシピ紹介

巣立ちの鹿ドッグ

徳島県では、シカ肉を県内で捕獲した野生鳥獣を県が定めたガイドラインに則して安全に処理した処理加工施設で購入することができます。

手作りソーセージに少し手間がかかりますが、これは多めに作ってサランラップで巻いて冷凍保存することで、使いたいときに簡単に利用することができます。

 

 

脂が少ないシカ肉なので、バラ肉を使用することでジューシーなソーセージに仕上げており、そのまま食べても美味しいのですが、食材として利用して、子供が大好きなホットドックにしてみました。

また臭い消しに徳島県のすだちを搾り汁に使いましたが、PHが下がってバサバサにならないように、ごく少量の重曹を加えて、調整してあります。

スライスしたすだちを一緒に食べることで、爽やかな香りが口の中に広がり、シカ肉の食感ととても良く合います。

シカ肉が鉄分リッチなことは良く知られていますが、疲労回復や運動能力向上の効果が期待できるアンセリンも豊富に含まれています。これに、すだちのビタミンCを加えることで、鉄分の吸収を助けるだけでなく、抗酸化作用もさらに高まるのではないでしょうか。

 県内の食材をうまく使って、イベントや学校給食などにも活用することができると思いますし、酸味を加えて、爽やかに食べるシカ肉のホットドックを全国で召し上がっていただきたいと思います。

材料・分量(4人分)

材料 分量
ソーセージ部分  
シカ バラ肉 (美馬市シカ肉等処理加工施設) 250.0g
氷水 50.0g
食塩 4.0g
砂糖 2.0g
黒コショウ 1.0g
重曹 0.5g
バジル(乾燥品) 0.4g
ガーリック(粉末) 少々
すだちのしぼり汁 少々
天然羊腸 (塩蔵品:リーベフラウ) 2m程度
オリーブ油 少々
   
ホットドック部分  
パン(ホットドックロール) 4個
シカ肉ソーセージ 8本(300g)
レタス 4枚程度(120g)
すだち 2個
ゆで卵 1個
マヨネーズ、ケチャップ、マスタード 適量

作り方

【ソーセージ部分】

  1. 家庭用ミートミンサーで、シカのバラ肉を5mmのミンチにする。
  2. ミンチ肉をボールに入れ、氷水、食塩、砂糖、黒コショウ、重曹、乾燥バジル、粉末ガーリック、すだちのしぼり汁を入れて、よく混ぜる。(練り肉の温度が10℃を超えないように注意する)
  3. 練り肉は冷蔵庫で冷やしておく。
  4. 天然羊腸をぬるま湯で塩抜きして、手動式スタッファーを準備する。
  5. 練り肉をスタッファーに詰めて天然羊腸に充填し、10cm/本で成型する。
    ※この状態でサランラップに包み、凍結しておけばまた次回に使用することができる。
  6. 繋がったまま、沸騰水で10分間ボイルする。
    (ソーセージの中心温度が80℃以上となっていることを確認する)
  7. フライパンにオリーブ油をひき、表面を焦げ目がつく程度に焼き上げる。

【ホットドック部分】

  1. すだちを出来るだけ薄くスライスする。
  2. ゆで卵をスライスする。
  3. ホットドックロールにレタスを載せ、その上にシカ肉ソーセージとゆで卵を盛り付ける。
  4. すだちのスライスを添える(3~5枚/個)。
  5. 完成