日本ジビエ振興協会(ジビエ協会)は、2025年から新たな活動指針として 「ジビエ振興2.0」 を掲げました。これまでの取り組みを土台に、地域とともにジビエのステージを一段引き上げ、地域経済に貢献するジビエづくり努めてまいります。
有害鳥獣駆除の出口として始まり、衛生管理に軸足を置いてきたこれまでの振興活動を「ジビエ振興1.0」とするならば、今後、ジビエの流通量・消費量をさらに拡大していくために、ジビエのステージをひとつ上げる必要があるのです。それが「ジビエ振興2.0」です。
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ジビエ振興1.0では、ジビエは全国各地で誕生し、広く普及し始めています。
一方で、全国どこでもジビエが手に入るようになるほど、「その地域ならではのジビエ」であることが重要になってきました。
そこで私たちは、ジビエと地域のさまざまな価値を掛け合わせる「& GIBIER」 というコンセプトを掲げています。
日本全国でジビエが広がる中で、地域の自然や歴史、文化、産業と結びついたストーリーをまとったジビエこそが、他地域との差別化につながり、消費の拡大と関係人口の増加にも結びつく と考えています。
ジビエと地域食材の組み合わせはもちろん、温泉や歴史、祭り、アウトドアアクティビティなど、多様な地域資源との掛け合わせを探求し、その土地ならではの物語として形にしていきます。
協会はアドバイザーの立場から地域のみなさまに伴走し、中長期的には地域に自律した活動が定着することを目指します。
複数年かけて、地域の機運醸成、プレイヤーの育成、トライアルから実装まで伴走して支援してまいります。地域ジビエが定着し、自律的なジビエ産業が確立することを目指します。プロジェクトの各段階では適宜セミナーやイベントなどを開催していきます。
ジビエ振興1.0によって、ジビエが普及し、取り組みは全国各地で始まっています。一方で広く普及するということはコモディティ化・陳腐化するということでもあります。
そこで生まれたのが、「& GIBIER」 というコンセプトです。「& GIBIER」は、ジビエに新たな価値を付与し商品価値を高めより強い「地域の商材」に育てていくための考え方です。ジビエと地域食材の組み合わせは、すでによく見られる例です。そこからさらに一歩進めて、温泉・歴史・祭り・文化・体験コンテンツ など、さまざまな地域資源との掛け合わせを探求し、その地域ならではのストーリーとして編み上げていきます。