ジビエ料理のレシピ紹介

シカイモイモキャンディ春巻き【第8回ジビエ料理コンテスト入賞/おうち部門】

★第8回ジビエ料理コンテスト★
おうちで食べたいジビエ料理部門 日本食糧新聞社賞

守屋 真衣 様(いかしの舎・岡山県)

【レシピについて】鹿肉は、とても脂肪が少ない赤身肉です。豚肉や牛に比べてカロリーが約3分の1、脂肪は15分の1と程と非常にヘルシーであり、タンパク質は牛肉の約1.7倍、豚肉の約1.3倍と高タンパクです。また、青魚に多く含まれているDHAも含まれています。その他アミノ酸やミネラルバランスに優れており、鉄分が豊富なとても魅力的なお肉です。その鹿肉に、カリウム、ビタミンCが豊富なジャガイモ、食物繊維が豊富な里芋と合わせることで、鹿肉の鉄分の吸収を促進させ、免疫カアップ、疲労回復など食材の持つ力の相乗効果が期待できます。

そして一番のポイントは、お肉の香りを存分に愉しむために、スパイスとハーブを活用している点です。食肉処理場で処理された鹿肉、猪肉は、基本的に嫌な匂いはしません。しかし、牛肉、豚肉、鶏肉それぞれに特有の肉の香りがあるように、鹿肉特有の香りがあります。私は鹿肉の香りを、草原の中にある鉄棒のような香りだと感じており、そこにブラウンマスタードシードの香ばしいナッツのような香りと、フレッシュハーブのディルとパセリも組み合わせ、深く香ばしい香りとフレッシュに弾けるような香りが食べることに口の中で愉しめるようにしました。

また、ジャガイモと里芋を合わせたポテトサラダは、程よいねっとり感で全ての香りを包み込む役割をしています。春巻きの形をキャンディ型にすることによって、両端のサクサクとした食感と具材のあるねっとりしながらもしっかりとお肉を感じる二つの食感を愉しむことができ、かわいらしい形は、食卓に彩りをそえます。
見で愉しい、食べて美味しい。みんなを笑顔にする想いをこの一皿に込めました。

材料・分量(4人分)

●里芋ポテトサラダ

ジャガイモ 150g
里芋 150g
適量
砂糖 少々
マヨネーズ 大さじ2
ディル 3g
パセリ 3g

●鹿肉サイコロステーキ

鹿モモ肉 200g
玉ねぎ 1/2個(100g)
ブラウンマスタードシード 大さじ1
オリーブオイル 大さじ3
適量
ブラックペッパー 適量
コンソメ 5g

 

春巻きの皮 10枚
タコ糸 適量

●付け合わせ

ベビーリーフ 100g
レモン 1玉
ミニトマト 6個

作り方

●ジャガイモ 里芋ポテトサラダ
①ジャガイモ、里芋の皮をむき、妬でやすい大きさにカットする。
②ヒタヒタのお水に塩を入れてジャガイモ、里芋を茄でる。
③竹串がスツと刺さるくらい煮えたら湯ぎりし、中火で1分ほど加熱しながら水分を飛ばしつつ潰していく。
④火を止めたら、さらに細かく潰す。
途中で砂糖、マヨネーズを加えて、さらに潰して滑らかにしていく。
⑤粗熱が取れたら、みじん切りにしたディル、パセリを加えて混ぜる。
 
《鹿肉ポテトサラダ工程ヘ》
 
●鹿肉サイコロステーキ
①鹿肉を5mm~1cm程度の大きさにカットする。
②玉ねぎをみじん切りにする。
③冷たいフライパンに、オリーブオイル、ブラウンマスタードシードを入れて、弱火~中火で加熱しながら油に香りを移す。
※ブラウンマスタードシードが弾けてくるのが目安。
④③に玉ねぎを投入し、色付いてきたら塩をいれ、さらに飴色になるまで炒める。
⑤玉ねぎが炒まったら、鹿肉を投入し、ブラックペッパー、コンソメも投入し、しつかり火を通す。
 
●鹿肉ポテトサラダ
①焼き上がった鹿肉の粗熱が取れたら、ジャガイモ 里芋ポテトサラダに加えてしつかり混ぜて、鹿肉ポテトサラダ完成。
 
●キャンディ春巻き
①春巻きの皮、タコ糸を用意する。
②春巻きの皮を1/4カットする。
③1/4カットした春巻きの皮の真ん中に、鹿肉ポテトサラダを15g程度人れて、筒状に巻く。
④両端をタコ糸で縛り、キャンディのような形にする。
⑤出来上がったキャンディ春巻きを180度に熱しておいた油に投入する。 きつね色になるまで上下を返しながら揚げ、しつかり油を切って取り出す。
⑥タコ糸を爪楊枝などを使って解いていく。
 
●付け合わせ
①ベビーリーフは洗って、しつかり水気を切っておく。
②レモンをカットする。
③ミニトマトを1/2カットする。
 
●盛り付け
①キャンディ春巻き、ベビーリーフ、レモン、トマトを盛り付けて完成。