2025年06月20日
大阪・関西万博の報告です。
6月8~15日の1週間、万博会場のEXPOメッセ「WASSE」《South》で開催された農林水産省のブース内で、ジビエの展示が行われました。
期間中、協会の藤木代表理事が万博会場に滞在し、国産ジビエ認証を取得した21施設による試食の提供を担当しました。毎日朝11時から夜7時まで、1時間おきに約100食の試食を提供し、来場されたお客様からの質問などに対応しました。
6月8日:広島県東広島市の「東広島ジビエセンター」と徳島県三好市の「祖谷の地美栄」の試食を実施しました。
6月9日:福岡県糸島市の「糸島ジビエ工房」と石川県小松市の「ジビエ・アトリエ加賀の国」の試食を実施しました。両施設からはスタッフの方が来場し、説明を行いました。また、警備会社のアルソック千葉が運営する千葉県茂原市の「ジビエ工房茂原」の試食も行われ、茂原市の職員の方が対応されました。
6月10日:北海道美唄市の処理施設「MT」の試食では、代表の方が来場し説明されました。宮崎県大崎市の「大崎ジビエ食肉処理加工施設」からは、市長をはじめ市職員や施設の方が5人ほどで来場され、熱心にアピールされました。また、広島県庄原市の「庄原市有害鳥獣処理施設」の試食も提供しました。
6月11日:熊本県天草市の「天草ジビエ」ほか2施設が提供。鳥取県若桜町の「わかさ29工房」の試食では、鳥取県庁のご担当者2名がエプロンを着用してアピールされました。京都府の「上世屋獣肉店」の試食も行われ、代表の方が説明されました。この日は万博担当地方創生大臣の伊藤大臣が直接ジビエブースを訪れ、試食されました。
6月12日:長野県富士見町の「株式会社信州富士見高原ファーム」の試食が行われました。
6月13日:鹿児島県出水市の「ジビエ食肉処理施設 大幸」と大分県宇佐市の「宇佐ジビエファクトリー」の試食を実施。山口県長門市の「俵山猪鹿工房「想」」のソーセージ試食も行われました。さらに、京都府の「京丹波ジビエ工房」の試食も提供されました。北海道浦臼町の「株式会社アイマトン北海道シュヴルイユ 浦臼工場」からはエゾシカの試食を提供しました。
6月14日:鹿児島県阿久根市の「いかくら阿久根」の試食が行われ、阿久根市長をはじめ、市職員と施設代表の方が法被を着てアピールされました。宮崎県西米良村の西米良村ジビエ処理加工施設の試食も提供しました。
最終日6月15日:鹿児島県屋久島町の「屋久鹿ジビエ王国」の試食では、処理施設のスタッフがジビエの説明だけでなく、屋久島が世界遺産の島であること(縄文杉など)の魅力も伝えられました。最後に、熊本県山都町の「ジビエ工房やまと」の試食を提供しました。
期間中(6月8日から15日)、ジビエブース来場者数は3万2186人に上りました。農林水産省のメッセブース自体の1日あたりの入場者が約1万2000人ですので、この来場者数は特筆すべきです。試食提供数は5913食でした。
主な来賓としては、伊藤万博大臣兼地方創生大臣をはじめ、農林水産省の副大臣、政務官の方々、そしてオランダ農水大使やEUの農業大使など、世界各国の要人が来場されました。彼らは日本の鳥獣被害対策や安全なジビエ流通について熱心に質問され、ヨーロッパでもジビエや野生鳥獣の被害が深刻であるという現状を話されていきました。