2022年05月20日
すでに各種メディアで報道されているように、5月16日、大手精密機器メーカーのセイコーエプソン(本社:長野県諏訪市)の社員食堂でジビエメニューの提供があり、環境省の務台俊介副大臣が視察に訪れました。メディアからの注目度も高く、この日はメディア各社が取材に訪れてくださいました。
セイコーエプソンの社員食堂でのジビエメニューの提供は、今年2月に続いて2度目。2月はハンバーガーを提供し、社員の皆様から味だけでなく、自然環境保護や営農支援などその社会的意義も高く評価されたことから、今回の提供につながりました。
SDGsが経営のキーワードとして認められるようになり、企業が社会課題に取り組むのは世界的な潮流となっています。日本でも高い意識を持つ企業はSDGsに取り組んでおり、セイコーエプソンはその最先端の企業のひとつと言えるでしょう。
5月16日には、セイコーエプソン松本南事業所で「鹿肉と4種の野菜のガリバタパスタ」を提供。5月中に全国21か所の社員食堂で、このガリパタパスタのほか、「鹿肉のキーマカレー」「ジビエコロッケ食べ比べ~フレッシュ野菜のマリネソース~」など、全7メニュー約1500食を提供します。
今回の注目ポイントのひとつは、セイコーエプソン生協が、ガリパタパスタ提供にあたり、直接施設から鹿肉(ひき肉)を仕入れている点です。大手企業の厨房に、ジビエの肉が直接入ることは非常に珍しく、それだけ国産ジビエ認証の衛生面の価値が認められたと言えるでしょう。こうした事例が積み上がれば、今後企業でのジビエ利用にもはずみがつきます。
今後、同社では年間6000食を目標にジビエメニューを取り入れていきたいとしています。
務台副大臣は、試食の後の意見交換会で、環境省が循環型社会の創出に取り組むなかで、ジビエおよび鹿・イノシシの皮革利用も重要な要素であり、利用促進の体制づくり、制度化なども検討していきたいと述べています。官民一体となったジビエの展開が期待されます。