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自民党本部でジビエ試食会 ジビエ振興加速に期待

2023年06月28日

6月20日、自由民主党本部にてジビエの試食会が開催され、料理の提供にご協力いたしました。

この試食会は、自民党の「鳥獣被害対策特別委員会」(宮腰光寛委員長)、「鳥獣捕獲緊急対策議員連盟」(二階俊博会長。通称「鳥獣議連」)、「鳥獣食肉利活用推進議員連盟」(石破茂会長。通称「ジビエ議連」)の合同で開催されたもので、3団体所属議員の多くが参加。それだけでなく、萩生田光一政調会長、加藤勝信厚生労働大臣、谷公一国家公安委員長など、直接・間接に関係のある党幹部、閣僚の皆さまにもご参加いただき、鳥獣被害対策、ジビエ振興に党を挙げて、または国を挙げて取り組んでいく姿勢が示されました。

ジビエ協会員自治体・企業の皆さまにもご参加いただき、大変な盛会となりました。全体で150名を超える大きなパーティで、ジビエ協の代表理事の藤木が料理を担当したものの、短時間で料理・盛り付けするのは少人数では大変で、ジビエに関係するシェフ・料理人、また、藤木の母校である駒場学園高等学校・食物調理科の生徒さん約20名にもお手伝いいただきました。この場を借りて、皆さまに御礼申し上げます。

準備の様子。コック帽を被っているのが駒場学園高校の学生たち。他ジビエ協会員の店舗などから料理人の皆さんが応援に駆けつけてくれました。

 

これまで、ジビエ議連での試食会は開催された実績はあるものの、3団体合同は初めてであり、自民党全体のテーマとして認識された感が強くなりました。先だって自民党のニュースでも「国産ジビエ認証」が紹介されており、今後さらに、国産ジビエ認証の普及、ジビエ振興に拍車がかかることが期待されます。

ジビエ協としても、これまで注力してきた川上の整備だけでなく、消費拡大、流通面にも踏み込んだ活動に取り組みたいと考えています。引き続き、会員の皆さま、ジビエ振興にご賛同くださる皆さまのお力添えをお願いいたします。

 

ジビエ協・協賛会員のサントリー株式会社ワインカンパニーさまより、本会へ「サントリーフロムファーム塩尻メルロ2018」が提供されました。

 

挨拶に立った二階会長。「鳥獣被害対策は日本の農家の皆さんを助ける取り組み。東京などの都市で食べられるお店が増やすことも大事だ」と述べた。

 

石破会長は冒頭挨拶で「地域によってジビエの消費量に差がある。先生方はそれぞれの地域で、どうやれば増えるのかに取り組んでほしい」と述べ、「国産ジビエ認証のジビエを食べられるお店を増やす、処理施設を増やすなど、取り組める施策はいろいろある。しっかりと取り組んでいきたい」と話した。

 

萩生田政調会長も駆けつけ、鳥獣被害は「社会基盤を揺るがしかねない大きな問題」であるとし、「鳥獣被害対策、ジビエ振興に党を挙げて取り組んでいきたい」と強い賛意を示した。地盤の東京・八王子市でも年間300頭の捕獲があるという。「先生方も今日を機にジビエを知らしめて取り組んでほしい」と呼びかけた。

 

谷公一国家公安委員長は、立場的に鳥獣被害、ジビエ振興に直接関わるものではないが、銃や罠の許可を所掌する立場で、間接的に関係があると説明。「地元の兵庫はイノシシ、ぼたん鍋が名物」と胸を張り、「今後皆さんとともにジビエ振興をがんばりたい」と話した。

 

加藤厚労大臣は「ただ捕獲するだけでなく、食して感じる生き物に対する思いが大切。生あるものに感謝し、味わいながら、対策を考えたい」と述べるとともに、厚労相としてジビエの栄養価、健康への影響を指摘し、「“鳥獣被害”だが、ジビエで健康長寿ならぬ“健康鳥獣”になれば」と笑いを誘った。

 

乾杯の音頭は、鳥獣議連の武藤容治副会長が取った。「大臣や政調会長など、大きな力を持つ先生方が来てくれたこと、また大勢の議員先生方が来てくれたことを心強く思う。大きな時代の転換点にある今、やるべきことはたくさんある。皆でしっかりと取り組んでいきたい」と話した。

 

ジビエ協代表理事の藤木も挨拶に立ち、「ジビエが浸透していなかったころから、国を挙げての振興にご尽力いただいた諸先生方のおかげで、外食産業でもジビエを大きく扱われるようになってきた」と、3団体および参加した議員に向けて謝意を述べた。今後について、外食産業での利用拡大がポイントのひとつであると話し、「お店が安心して購入できるための国産ジビエ認証の普及、周知を広めたい」と協力を求めた。