トピックス

福島県猪苗代町でジビエ研修会

2024年03月15日

2月22日、福島県猪苗代町で開催されたジビエ研修会に講師としてお招きいただきました。

この研修会は、近隣の5自治体で構成される「会津北部地域鳥獣害防止広域対策協議会」が主催するもので、ジビエ振興に取り組むための最初のきっかけ、第一歩として企画されました。

この地域は、もちろん猟師はいるのですが、捕獲した獣を食べるという食文化がほぼないそうです。しかし、もともと鳥獣被害対策ではよく知られ、実績も高い地域。2011年3月の福島第一原発の事故以来、高い放射線量のためジビエの活用にストップがかかっていましたが、徐々に規制が緩和される方向に進み始めたことから、ジビエ振興への機運が高まってきたようです。

この日は、主に行政担当者、鳥獣被害対策関連の事業者20名ほどを対象に午後丸々をかけてじっくりとジビエについて講義したほか、調理の基本をお見せし、試食も召し上がっていただきました。

 

内容は、鳥獣被害の現状から始まり、ジビエの衛生管理、法制度、地域での取り組み事例の紹介、消費の拡大の現状、そして調理方法など、幅が広く内容もボリュームいっぱいで、参加された皆さま、本当にお疲れさまでした。

試食には定番の鹿肉のポワレ、イノシシの唐揚げなど4品をお召し上がりいただきましたが、弊会代表理事の藤木が、お店の「ジビエフルコース」で提供する、イノシシ肉を使ったスイーツ「猪スネ肉のバナナタルト」が、特に驚きとともにウケていたようでした。

参加された方からは「美味しかった」という感想とともに、今後は一般の方や飲食事業者向けにこうした研修会をやってみてはどうかとの声もあがったようです。放射線量の問題もあって今すぐには難しいものの、ジビエ振興に向けて、良い一歩が踏み出せたと言えるのかもしれません。今後の会津北部地域でのジビエ振興活動の盛り上がりに期待したいと思います。