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宮城県で調理師養成施設教員向けジビエセミナー

2023年01月23日

12月3日、ジビエ協が主催する「調理師養成施設教員向けジビエセミナー」を宮城県の「宮城調理製菓専門学校」(仙台市)にて開催いたしました。福岡会場につづく、4回目の開催となります。

本セミナーの目的は、「調理師養成施設の教職員の皆様を通じ、未来の料理人である学生にジビエの正しい知識を伝達し、安全・安心なジビエの普及を促進すること」「調理師養成施設の授業でジビエを取り入れるきっかけとなるような場とする」ことです。近年の地域活性化の動きの中で、修行を終えた若い料理人が地方に行く、地元に帰るといった際に、必ずといって良いほど「鹿や猪を扱えないか」と聞かれることが増えていることから、まずは調理学校でジビエについての理解を深めてもらうため、企画されているものです。

基本的に、調理学校の教員、職員の皆様を対象にするものですが、これまでの開催でも熱心な学生が参加するなど、ジビエに対する興味関心の高さが伺えましたが、12月3日の宮城会場では、約40名の参加者のうちプロの料理人が10数名参加しており、東北でのジビエブームの盛り上がりを感じさせました。今後、東北が新たなジビエブームの震源地になりそうです。

講義はこれまでの開催同様、ジビエの衛生管理、食肉処理施設の現場の実情といった内容から、解体講習・調理講習など実学まで、フルスペックの内容。参加者の皆様には、ジビエを取り組む社会的意義を実感いただけたようでした。

現場からの声として、信州富士見高原ファーム(長野県)の戸井口氏にも講師を務めていただいた

 

また、アンケートでは、食育やSDGsの観点からもジビエを授業に取り組みたい、取り組んでほしいという声が聞かれました。

当日アテンドしたジビエ協事務局スタッフは、参加者の熱気を見て、「今回はシカの枝肉での部位分けを実施したが、大崎市で処理施設ができることもあり、来年度以降、宮城県で実施できるようであれば、猪の枝肉を使った部位分けや試食提供もできると魅力的かと思う。また、地域の食材等、地域性を取り入れられると面白そう」と、今後の開催への期待を話しています。